おれは鉄兵(全31巻)

『週刊少年マガジン』にちばてつや先生が1973年33号から1980年20号まで連載しました。

先生は本作で、1976年の第7回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞しました。

主人公の上杉鉄兵は、半ば強制的に入学させられた王臨学園では厳格な校風に馴染めず、次々と問題を起こしますが、かつてケンカで身につけた剣道で不良たちを返り討ちにしたり、剣道部主将に勝利するなどの活躍を見せ、学園の有名人となりますが、成績不振と素行不良を理由に退学させられます。

その後、猛勉強のすえに編入した剣道の名門・東台寺学園では、練習試合で先輩たちとの激闘を制し、さらには関東大会の中学生の部で団体戦・個人戦を両制覇するという大快挙を成し遂げます。

主人公の野性味、無茶苦茶なバイタリティーが魅力的です。



監査役野崎修平(全12巻)、銀行大合併編(全4巻)

原作:周良貨
作画:能田茂

の経済漫画作品。

大手都市銀行の「あおぞら銀行」を舞台に、それまで東京都多摩地域の一支店の支店長に
過ぎなかった主人公の野崎修平が監査役に就任し、銀行内における様々な不正や経営問題
を巡って悪戦苦闘する様子を描いた漫画です。

『サラリーマン金太郎』と『半沢直樹』を足して二で割ったようなぐいぐいと引っ張っていく内容です。

この後に、『頭取野崎修平』が続きます







頭取野崎修平(全10巻)

監査役野崎修平』の続編に当たる作品です。

あおぞら銀行が国有化されてから2年、思うように収益が回復しないあおぞら銀行に、再建請負人として、かつての同行監査役・野崎修平が頭取に任命されます。金融再編の流れに取り残され中位行に転落したあおぞら銀行を「真のお客様のための銀行」として育て上げるべく奮闘します。

しかし行内は国有化後の2年間ですっかり疲弊しており、かつての大手銀行だった時代の再来を夢見る人間も多く、「無駄に規模を拡大するよりは身の丈にあった経営を」と考える野崎の方針に反発する人間も少なくない中で、野崎は徐々に支援者を増やしていくのです。