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1978年のまんが虫

『Gu-Guガンモ』『さすがの猿飛』『ギャラリーフェイク』の
細野不二彦先生がビッグコミックオリジナル増刊2021年5月号(小学館)から連載を始めた、若き日の親友、家族、恩人、そして自分自身をモデルにした自伝的漫画です。
島本和彦先生の『アオイホノオ』と時代も被っているため文化的に似たような描写もありますが、いかにして細野不二彦漫画が出来上がってきたのかを知ることが出来、興味深い作品です。

1978年、東京の有名私立大学に通う、細納(サイノ)青年と仲間たちは、のちに漫画家やアニメーターとして大活躍する才能の持ち主ですが、その頃はただ、マニアックな学生生活を謳歌する若者たちでした。
時代は日本のサブカルチャーが勃興する70年代後半。
アルコール依存症の父、障がいを持つ弟といった複雑な家庭環境の中、細納青年は、悩み迷いながらも、自ら漫画家への道を歩き始めます。