2017年、第41回講談社漫画賞一般部門を受賞。
現代の東京。幼いころから「ボス」の指導を受け、その伝説的な殺しの技術のため、「寓話」という意味を持つ「ファブル」と呼ばれる1人の殺し屋がいました。
これまでに、70数件の標的を仕留めてきましたが、彼の正体が暴かれるのを恐れたボスは「1年間大阪に移住し、その間は誰も殺さず一般人として平和に暮らせ」と指示します。
「佐藤明」という偽名で、ボスと旧知の仲である暴力団「真黒組」の世話になりながら、一般人として大阪での生活を始めます。
凄腕の殺し屋が、以下に一般人として溶け込むかというのがストーリーの中心になっていますが、暴力団がらみのトラブルを人を殺さずに、いかにして解決するかというのが面白く描かれています。
普段は凄みを隠し、裏ではその実力を発揮するという『静かなるドン』にも通ずるような作品です。