イレブン (全43巻)

原作 七三太朗先生
作画 高橋広先生による日本のサッカー漫画です。
『月刊少年ジャンプ』(集英社)にて1985年5月号から2000年1月号まで連載されました。

元日本代表のサッカー選手 故 青葉洋介を父に持つ主人公 青葉茂が父の残したハードな練習メニューをこなしながら、高校でサッカーを始め、ユース代表、ブラジル留学、プロサッカー選手と成長を続け、日本代表としてFIFAワールドカップ出場を目指す物語です。

無名の存在の主人公が、努力と根性で周囲に認められ、新しいステージへ進んでいくという、まさにサッカー版『キャプテン』といった内容で、読み手をぐいぐい引っ張っていきます。

作画の高橋広先生は漫画家のちばあきお先生の元アシスタントで、ちばあきお先生の素朴な絵柄とちばてつや先生のち密な絵柄・背景の中間的な作品となっています。





怪盗ルパン伝アバンチュリエ(既刊10巻)

森田崇先生による日本の漫画作品。
優れた描写力と原作の魅力を余さず表現した演出力で飽きさせることなく、ぐいぐいと物語の世界に引き込んでくれます。

講談社『イブニング』にて、『アバンチュリエ 新訳アルセーヌ・ルパン』として2011年から連載。
その後、ヒーローズ『月刊ヒーローズ』にて、『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ』と改題して2013年から連載。

ベル・エポック(良き時代)と呼ばれる1900年前後のフランスを舞台に、怪盗ルパンの冒険譚を描いた、モーリス・ルブランの小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズを原作とした漫画化です。
タイトルの「アバンチュリエ(aventurier)」とはフランス語で「冒険者」、「山師」を意味し、原作小説では「怪盗紳士(gentleman-cambrioleur)」と並んで、ルパンが自称する言葉の一つです。



モンテ・クリスト伯爵(全1巻)

原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
作画:森山絵凪
の復讐漫画。


2014年、『岩窟王』の名称でも知られている、今なお色褪せないアレクサンドル・デュマ・ペールの名作『モンテ・クリスト伯』を鮮やかな筆致でコミカライズされヤングアニマル嵐に連載されました

主人公 エドモン・ダンテスが友人たちの裏切りにあい、無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごした後、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵を名乗って自らを陥れた者たちの前に現れ、復讐する物語です。

オリジナル小説は長く、敷居も高いでしょうから、コンパクトにまとめられた本書で雰囲気を味わうのも良いのではないでしょうか。




社長 大原笑介 (全1巻)

'02年1月1日号スタートの聖日出夫先生の企業漫画。

'80年代、ビッグコミックスピリッツの人気連載だった『なぜか笑介』が、『だから笑介』と改題しビッグコミックスペリオールに移籍。

その連載終了から一年半を経て始まったのがこの作品です。

笑介が勤務する総合商社・五井物産も、不況の波に飲まれ苦境に。

そんな中、慣れ親しんだ食品三課の閉鎖を受け、笑介は提携先のコンビニチェーンへ出向することになります。

そこで、いろんな壁にぶつかりながらも、持ち前の明るさ、コミュニケーション力、創造性を武器に笑介は奮闘します。

「五井物産に戻る時は社長に!」という妄想というか、夢を抱く笑介ですが、連載開始時は社長にはなってません。

聖日出夫さんは 2016年3月10日に残念なことに、亡くなられました。





おれは鉄兵(全31巻)

『週刊少年マガジン』にちばてつや先生が1973年33号から1980年20号まで連載しました。

先生は本作で、1976年の第7回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞しました。

主人公の上杉鉄兵は、半ば強制的に入学させられた王臨学園では厳格な校風に馴染めず、次々と問題を起こしますが、かつてケンカで身につけた剣道で不良たちを返り討ちにしたり、剣道部主将に勝利するなどの活躍を見せ、学園の有名人となりますが、成績不振と素行不良を理由に退学させられます。

その後、猛勉強のすえに編入した剣道の名門・東台寺学園では、練習試合で先輩たちとの激闘を制し、さらには関東大会の中学生の部で団体戦・個人戦を両制覇するという大快挙を成し遂げます。

主人公の野性味、無茶苦茶なバイタリティーが魅力的です。