怪盗ルパン伝アバンチュリエ(既刊10巻)

森田崇先生による日本の漫画作品。
優れた描写力と原作の魅力を余さず表現した演出力で飽きさせることなく、ぐいぐいと物語の世界に引き込んでくれます。

講談社『イブニング』にて、『アバンチュリエ 新訳アルセーヌ・ルパン』として2011年から連載。
その後、ヒーローズ『月刊ヒーローズ』にて、『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ』と改題して2013年から連載。

ベル・エポック(良き時代)と呼ばれる1900年前後のフランスを舞台に、怪盗ルパンの冒険譚を描いた、モーリス・ルブランの小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズを原作とした漫画化です。
タイトルの「アバンチュリエ(aventurier)」とはフランス語で「冒険者」、「山師」を意味し、原作小説では「怪盗紳士(gentleman-cambrioleur)」と並んで、ルパンが自称する言葉の一つです。



モンテ・クリスト伯爵(全1巻)

原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
作画:森山絵凪
の復讐漫画。


2014年、『岩窟王』の名称でも知られている、今なお色褪せないアレクサンドル・デュマ・ペールの名作『モンテ・クリスト伯』を鮮やかな筆致でコミカライズされヤングアニマル嵐に連載されました

主人公 エドモン・ダンテスが友人たちの裏切りにあい、無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごした後、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵を名乗って自らを陥れた者たちの前に現れ、復讐する物語です。

オリジナル小説は長く、敷居も高いでしょうから、コンパクトにまとめられた本書で雰囲気を味わうのも良いのではないでしょうか。




社長 大原笑介 (全1巻)

'02年1月1日号スタートの聖日出夫先生の企業漫画。

'80年代、ビッグコミックスピリッツの人気連載だった『なぜか笑介』が、『だから笑介』と改題しビッグコミックスペリオールに移籍。

その連載終了から一年半を経て始まったのがこの作品です。

笑介が勤務する総合商社・五井物産も、不況の波に飲まれ苦境に。

そんな中、慣れ親しんだ食品三課の閉鎖を受け、笑介は提携先のコンビニチェーンへ出向することになります。

そこで、いろんな壁にぶつかりながらも、持ち前の明るさ、コミュニケーション力、創造性を武器に笑介は奮闘します。

「五井物産に戻る時は社長に!」という妄想というか、夢を抱く笑介ですが、連載開始時は社長にはなってません。

聖日出夫さんは 2016年3月10日に残念なことに、亡くなられました。