モンテ・クリスト伯爵(全1巻)

原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
作画:森山絵凪
の復讐漫画。


2014年、『岩窟王』の名称でも知られている、今なお色褪せないアレクサンドル・デュマ・ペールの名作『モンテ・クリスト伯』を鮮やかな筆致でコミカライズされヤングアニマル嵐に連載されました

主人公 エドモン・ダンテスが友人たちの裏切りにあい、無実の罪で監獄に送られ、そこで長い年月を過ごした後、脱獄して巨万の富を手にし、モンテ・クリスト伯爵を名乗って自らを陥れた者たちの前に現れ、復讐する物語です。

オリジナル小説は長く、敷居も高いでしょうから、コンパクトにまとめられた本書で雰囲気を味わうのも良いのではないでしょうか。




社長 大原笑介 (全1巻)

'02年1月1日号スタートの聖日出夫先生の企業漫画。

'80年代、ビッグコミックスピリッツの人気連載だった『なぜか笑介』が、『だから笑介』と改題しビッグコミックスペリオールに移籍。

その連載終了から一年半を経て始まったのがこの作品です。

笑介が勤務する総合商社・五井物産も、不況の波に飲まれ苦境に。

そんな中、慣れ親しんだ食品三課の閉鎖を受け、笑介は提携先のコンビニチェーンへ出向することになります。

そこで、いろんな壁にぶつかりながらも、持ち前の明るさ、コミュニケーション力、創造性を武器に笑介は奮闘します。

「五井物産に戻る時は社長に!」という妄想というか、夢を抱く笑介ですが、連載開始時は社長にはなってません。

聖日出夫さんは 2016年3月10日に残念なことに、亡くなられました。





おれは鉄兵(全31巻)

『週刊少年マガジン』にちばてつや先生が1973年33号から1980年20号まで連載しました。

先生は本作で、1976年の第7回講談社出版文化賞児童まんが部門を受賞しました。

主人公の上杉鉄兵は、半ば強制的に入学させられた王臨学園では厳格な校風に馴染めず、次々と問題を起こしますが、かつてケンカで身につけた剣道で不良たちを返り討ちにしたり、剣道部主将に勝利するなどの活躍を見せ、学園の有名人となりますが、成績不振と素行不良を理由に退学させられます。

その後、猛勉強のすえに編入した剣道の名門・東台寺学園では、練習試合で先輩たちとの激闘を制し、さらには関東大会の中学生の部で団体戦・個人戦を両制覇するという大快挙を成し遂げます。

主人公の野性味、無茶苦茶なバイタリティーが魅力的です。



監査役野崎修平(全12巻)、銀行大合併編(全4巻)

原作:周良貨
作画:能田茂

の経済漫画作品。

大手都市銀行の「あおぞら銀行」を舞台に、それまで東京都多摩地域の一支店の支店長に
過ぎなかった主人公の野崎修平が監査役に就任し、銀行内における様々な不正や経営問題
を巡って悪戦苦闘する様子を描いた漫画です。

『サラリーマン金太郎』と『半沢直樹』を足して二で割ったようなぐいぐいと引っ張っていく内容です。

この後に、『頭取野崎修平』が続きます







頭取野崎修平(全10巻)

監査役野崎修平』の続編に当たる作品です。

あおぞら銀行が国有化されてから2年、思うように収益が回復しないあおぞら銀行に、再建請負人として、かつての同行監査役・野崎修平が頭取に任命されます。金融再編の流れに取り残され中位行に転落したあおぞら銀行を「真のお客様のための銀行」として育て上げるべく奮闘します。

しかし行内は国有化後の2年間ですっかり疲弊しており、かつての大手銀行だった時代の再来を夢見る人間も多く、「無駄に規模を拡大するよりは身の丈にあった経営を」と考える野崎の方針に反発する人間も少なくない中で、野崎は徐々に支援者を増やしていくのです。