オフサイド (全15巻)

塀内夏子(塀内真人)先生によるサッカー漫画です。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて1987年6号から1992年17号まで連載されました。

高校サッカーを題材とした作品で、主人公の熊谷五郎が弱小サッカー部を牽引し、強豪校へと成長していく姿が描かれています。

タイトル名はサッカー競技規則に定められた反則用語で、「うまくいきそうだったのに笛が鳴って中断されてしまう、もどかしい青春」という意味が込められているそうです。

塀内夏子先生は少年漫画を描く上で、女性では受け入れてもらえないと思い、最初の頃は、塀内真人の男性名を使用しておりましたが、それほど気を使わなくとも良いと感じて本名に戻したそうです。

作画につきましては、女性漫画家に多い精細なタッチではなく、骨太のしっかりとしたタッチで描かれており、ストーリーの運びも男性に読ませるだけの説得力のある内容になっております。





チェイサー (全6巻)

コージィ城倉先生による漫画です。

2012年から『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載中。

昭和30年代、人気漫画家であった手塚治虫先生に対して影では誰よりも憧れながらも強烈なライバル意識を持ち、対抗心を燃やす一人の漫画家の人生を描いたフィクション作品です。

主人公の手塚治虫先生に対する卑屈な劣等感がコミカルに描かれており、次に何をやらかすのかという興味を膨らませてくれます。

第6巻をもって完結となりました。





イレブン (全43巻)

原作 七三太朗先生
作画 高橋広先生による日本のサッカー漫画です。
『月刊少年ジャンプ』(集英社)にて1985年5月号から2000年1月号まで連載されました。

元日本代表のサッカー選手 故 青葉洋介を父に持つ主人公 青葉茂が父の残したハードな練習メニューをこなしながら、高校でサッカーを始め、ユース代表、ブラジル留学、プロサッカー選手と成長を続け、日本代表としてFIFAワールドカップ出場を目指す物語です。

無名の存在の主人公が、努力と根性で周囲に認められ、新しいステージへ進んでいくという、まさにサッカー版『キャプテン』といった内容で、読み手をぐいぐい引っ張っていきます。

作画の高橋広先生は漫画家のちばあきお先生の元アシスタントで、ちばあきお先生の素朴な絵柄とちばてつや先生のち密な絵柄・背景の中間的な作品となっています。